2016-04-27 15:00
経済
三菱商事、インドネシア・ニッケルビジネス事業化を断念

ウェダベイニッケルプロジェクト関連株式を売却
総合商社の三菱商事は25日、インドネシアのウェダベイニッケルプロジェクトに関して、関連株式を売却したことを発表した。同社は、2009年より同プロジェクトに参画し、投資決定する上での事業調査を実施してきたが、事業化する条件が満たされないとの判断に至った。三菱商事は株式間協定書に基づき、同プロジェクトを主導するインドネシアのウェダベイ・ニッケルの株式90%を保有するシンガポールのストランドミネラルズの全株式(30%)を、フランスの金属資源生産企業であるエラメットに売却する。
金融資源ビジネス関連事業の見直しを図る
エラメットは、同プロジェクトの開発を主導し、同社が開発した湿式精錬法を採用する予定である。資源ビジネス分野ではニッケル、マンガン、電力および航空機業界向けの鍛造部品の生産においては、世界有数の企業だ。同プロジェクトは、インドネシア・ハルマヘラ島のウェダベイ鉱床にて行われている世界最大級の未開発ニッケルプロジェクトである。同鉱床におけるニッケルの埋蔵量はおよそ5100万トンと推定されており、生産能力は年約6万5000トンを目標としていた。
三菱商事は、金融資源ビジネスの環境変化に対応し、引き続き他事業参画状況の見直しを図る方針を示している。
(画像は三菱商事ウェブサイトより)
外部リンク
三菱商事プレスリリース
http://www.mitsubishicorp.com/2016
ウェダベイニッケルプロジェクト
http://www.mitsubishicorp.com/2009
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