2016-10-09 14:00
進出
トヨタ、新興国向け小型車をダイハツに一任、新カンパニー設置

新カンパニー
トヨタ自動車とダイハツ工業は4日、新興国向けに、小型車の企画から生産準備までを両社共同で行う新カンパニー「新興国・小型車カンパニー(仮称)」を、来年1月を目処に設置すると発表した。商品企画や事業企画については両社が一体となって行うが、小型車の開発・調達・生産準備に関してはダイハツに一本化し、トヨタはサポートに徹する。生産については両社の既存拠点を活用していく。
トヨタのカンパニー制
トヨタは今年4月から、仕事の進め方を大幅に変え、それまでの機能軸ではなく製品軸でのビジネスユニット、「カンパニー制」を導入している。この新制度は、「小型車」や「レクサス」、「先端技術開発」など、社内に再編された7つのカンパニーに、企画から生産まで、一貫した権限と責任を振り分け、意思決定のスピードを上げていくことがねらい。
だが、今回のダイハツとの新カンパニーは、従来のものとは性質が異なる。
新興国向け小型車はダイハツに
今年8月、トヨタがダイハツを完全子会社化して以来、両社は企画から生産までの連携を深めてきた。とりわけ新興国で需要の高い小型車について、ダイハツが培ってきた小型車の技術とノウハウは両社の強みとなっている。
今回の新カンパニー設置の意味するところは、新興国の小型車については、その開発と調達をダイハツに一本化し、トヨタブランドで販売していくというものだ。
インドネシアでの実績
インドネシアにおいて、ダイハツは独自ブランドの小型車を生産しつつ、トヨタの小型車へOEM供給を行い、両社とも売り上げを伸ばしている。新カンパニーの設置は、この連携の在り方をより強固にし、また他の新興国にも広げていくための布石となる。
外部リンク
トヨタ自動車 プレスリリース
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/13817235/
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