2016-11-16 21:00
進出
AGC旭硝子、インドネシアで省エネガラス用の設備を新設、生産体制を強化

最新鋭設備の新設
AGC旭硝子のインドネシア子会社アサヒマス板硝子社(AMG)は、建築用ガラスの遮熱性能を高めるコーティング加工設備をチカンペック工場に新設すると発表した。設備投資額は約40億円、生産能力は年間約600万㎡、2018年の4~6月には生産を開始する予定。遮熱・断熱性能が高い「Low-E膜付きガラス」の生産体制を強化する。
インドネシアでの需要拡大
同国では安定した経済成長が続く中、建築用および自動車用のガラス需要が拡大している。その一方、東南アジアで続く近年の建設ラッシュの影響で燃料の輸入増加や電力不足という問題を抱えるようになったため、政府は省エネ化政策を推進している。
こういった国内事情のもと、AMGが生産する「Low-E膜付きガラス」には冷房効率を上げて使用エネルギーを減らす効果があることから、省エネ化が求められるビルなどの大型建築物での需要が急速に高まっている。
生産体制の強化
同社は拡大するガラス需要に応じるため、それまで年産15万トンを生産していたジャカルタ工場のフロートガラス生産窯を先月停止し、来月からチカンペック工場において年産21万トンへと生産を拡大する。そして2018年から稼働する予定の新設備では、最新鋭のスパッタリング法によるオフラインコーティング加工が行われ、「Low-E膜付きガラス」をはじめとした省エネ化製品のラインナップを拡充していく計画。
同社は、建物の必要性能やデザインなどの多様なニーズに合わせた高付加価値品を提供し、同国のガラス需要とエネルギー消費削減に貢献していく方針だ。
外部リンク
AGC旭硝子 プレスリリース
http://www.agc.com/news/20161109.pdf
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