2015-01-15 08:15
経済
アジア地域の最低賃金をとりまとめ発表・マークラインズ

最低賃金を比較
自動車産業ポータルを運営する「マークラインズ」は2015年1月8日に2015年のアジア最低賃金比較を発表した。これは近年日本企業の進出が著しく、経済発展を続けているアジア地域の最低賃金について比較しまとめたものである。今回は特に自動車工場が集積している中国の上海、広州、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、インドの8地域がピックアップされた。最も最低賃金が高い地域は中国の上海で月額約300米ドルであった。
ASEAN諸国として経済発展がめざましく、日本とのつながりが多いインドネシアは月額約250米ドルと他の地域と比較してもおよそ中間程度であった。
高くなったインドネシアの最低賃金
インドネシアは今まで最低賃金が低かった。理由は海外企業の進出が少なかったことから。しかし今では毎年各地で労使紛争が行われ、最低賃金の上昇率が高くなっている。その上昇率は現地通貨に換算すると2010年比較で1.4倍にもなる。インドネシアは政府が最低限度の生活に必要な「適正生活水準」と呼ばれる指標を使って最低賃金を決めている。ゆえに日本のように最低賃金を上回る職種が多いわけではなく、最低賃金と実質賃金が一致する現象が起きている。
また今回の調査は自動車工場の集積地域に限定されている他国によって制度が異なるため、実質賃金まで包含しているわけではないことに注意する必要がある。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
マークラインズ、2015年のアジア最低賃金比較を発表
http://www.marklines.com/
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