2015-04-26 21:00
社会
4月25日 世界マラリアデー

第2回『ゼロマラリア賞』に川本文彦氏
特定非営利活動法人マラリア ノーモア ジャパンは、4月25日の世界マラリアデーを記念し、顕彰事業として『ゼロマラリア賞』を発表した。昨年に続き、第2回となる今回は、スラバヤにあるアイルランガ大学熱帯病研究所(ITD : Institute of Tropical Disease)の客員教授であり、大分大学医学部 環境予防医学講座 客員研究員でもある川本文彦氏が受賞した。
川本氏は、アクリジンオレンジ染色顕微鏡検査法の開発や、マラリアとG6PD欠損症の分子疫学的研究で世界的に有名な研究者だ。
2003年に大分大学医学部教授に就任後、2013年まで同大学で研究と教べんを執っていた。退官後の現在も、ITDの客員教授として研究を続けている。
受賞に際して、川本氏は
「海外のマラリア対策や疫学的研究は、成果が出にくく論文が書きにくいため、多くの日本のマラリア研究者の方は、マラリアの疫学的研究にあまり興味を持たれないのが普通。私の疫学的研究も日本の学会であまり評価されて来た訳ではありませんでしたが、今回の受賞でそれが報われたかなと思っております。」(プレスリリースより)
とコメントしている。公益目的事業としての確立を目指す
同賞は、マラリア制圧のために取り組む個人、団体を表彰するもの。マラリア ノーモア ジャパン内に選考委員会を設置し、自薦・他薦の応募者の中から受賞者を内定、団体内の手続きを経て受賞者が決定される。選考では、具体的な支援事業の実施に留まらず調査研究、情報発信、またマラリアという言葉の認知率向上のためのアイデア作りなどに取り組む個人など、マラリアに関わるあらゆる分野の個人、団体を対象としている。
第1回である昨年は、国際青年会議所による蚊帳をアフリカの子どもに送るキャンペーン「Nothing But Nets」に長年協力してきた公益社団法人 日本青年会議所が受賞している。
マラリア ノーモア ジャパンは、今後、同賞を公益目的事業の一つとして育成・発展させていきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/
特定非営利活動法人マラリア ノーモア ジャパン
http://www.mnmj.asia/report/20000028.html
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