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2015-08-06 02:00
その他
2014年自動車生産・販売動向 インドネシアは5年ぶりマイナス成長

全世界的には前年比3.3%成長するも、新興国では前年比割れの市場も
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、7月30日、2014年の自動車生産および販売について、主要国の動向を調査した結果を公表した。調査結果によると、全世界における2014年の新車販売台数は8,816万台に達し、前年比3.3%の伸び率となっており、市場は着実に拡大しているようだ。
ただし、中国、米国、欧州では順調な伸びを見せた一方で、インドネシアとはじめとする、タイ、ブラジル、トルコなどの新興国市場においては、景気減速の影響などから前年比割れしている市場もあり、地域ごとに異なる状況となっているという。
LCGC対応車が奮闘もインドネシアにおける新車販売は5年ぶりのマイナス成長
インドネシア自動車工業界(GAIKINDO)によると、インドネシアにおける2014年の自動車販売台数は120万8,019台であり、前年比1.8%減少し、5年ぶりにマイナス成長となった。自国通貨であるルピアの下落や、金利高、燃料補助金の削減などが影響したとみられる。

また、生産動向としてもLCGC対応車が奮闘し、販売開始から1年半弱で、自動車生産全体の14.3%を占めるまでに成長している。
2015年の国内販売台数は前年並みの見通し
GAIKINDOは、2015年の自動車販売台数を前年並みの120万台と予想している。今年もルピア安や金利高という厳しい状況は続くとみられ、レギュラーガソリンに対する燃料補助金の廃止による消費者マインドへの影響がさらに追い打ちをかけるかたちになりそうだ。
このような状況のなか、昨今の経済成長により増大してきている中間層をターゲットに、LCGC対応車への期待が寄せられている。
2015年末にアセアン経済共同体(AEC)が発足することを考慮すると、アセアン地域全体では、中長期的に自動車市場は拡大すると見込まれている。
ジェトロは、インドネシア国内のみならず、アセアン各国のユニークなニーズを取り込んだ自動車を開発し、生産および販売へ持ち込めるかどうか、また、裾野産業をどう育成していくかが、今後の自動車産業発展のカギであると指摘している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
日本貿易振興機構(ジェトロ)
http://www.jetro.go.jp/world/reports/2015/01/
2014年 主要国の自動車生産・販売動向(PDF)
http://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/
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