2015-08-04 18:00
社会
DSLNG社 初のLNG出荷 第一船はプルタミナ社へ
ドンギ・スロノLNGプロジェクト 年間200万トンのLNG生産
三菱商事は2日、同社が最大株主のドンギ・スノロLNG社(以下DSLNG社)がインドネシア国営石油・ガス会社のプルタミナ社のアルン基地向けに第一船を出荷したと発表した。三菱商事が運営する「ドンギ・スロノLNGプロジェクト」とは、中部スラウェシ州において年間200万トンの液化天然ガス(LNG)を生産するプロジェクトである。
天然ガスは陸上にある3つのガス田から生産され、陸上パイプラインでLNGプラントに輸送される。なお、液化系列は1基である。総事業費は約29億ドル(約3600億円)。
LNGは中部電力、九州電力、韓国ガス公社と長期販売契約
ドンギ・スロノLNGプロジェクトは、三菱商事が2011年1月に最終投資決定を行い、約4年半の開発を経て6月24日より液化天然ガス(LNG)の生産を開始した。8月2日に第一船が出荷され、第二船の出荷は8月半ばを予定している。1年間に生産される200万トンのLNGは3社と長期販売契約が結ばれており、中部電力に100万トン、九州電力に30万トン、韓国ガス公社に70万トン出荷される。
ドンギ・スロノLNGプロジェクトの特長について
ドンギ・スロノLNGプロジェクトの特長は2点である。1点目は、日本企業が主導で開発・運営を行ったLNGプロジェクトの第一号案件という点だ。従来のLNGプロジェクトは、国際オイルメジャーが主導で進められてきたが、三菱商事は今回のプロジェクトの運営経験を元に、新たなLNGプロジェクトを開発する考えだ。
2点目は、韓国ガス公社との初の協業案件である点だ。同社はLNGの世界最大需要家の一社であることから、三菱商事と韓国ガス公社は良好な関係を築くことで、東アジアのエネルギー安定供給にも貢献していく考えだ。
DSLNG社は、地域社会との共生のみならず、安全性や環境面に十分に配慮しながら、安定的なプラント操業を目指す。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
三菱商事(プレスリリース)
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/pr/archive/2015/html/
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