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2016-10-30 13:00

社会

三井住友海上、10年越しの熱帯林再生プロジェクトが最終段階へ

三井住友海上
熱帯林再生プロジェクト
三井住友海上は、2005年から、パリヤン野生動物保護林の修復・再生プロジェクトを、インドネシア環境林業省と連携して行ってきた。その第3期プロジェクトが今年4月から始められている。

2021年3月まで続く予定の第3期は、全プロジェクトの最終段階として位置付けられており、森林の再生とともに、持続可能な地域社会の形成を目指す計画だ。

第1~2期での活動
ジャワ島中部ジョグジャカルタ特別州グヌンキドゥル県にあるパリヤン野生動物保護林は、同プロジェクトが始められる以前、不法伐採による熱帯林の劣化が顕著だった。

そこで、第1期(05年4月~11年3月)では、在来樹種を中心とした植林を行い、自然に近い形で熱帯林を復元した。それに加えて、地元住民の暮らしを支援するための農作物の植林も実施し、不法伐採を繰り返さないようにするための取り組みとして、地元の子どもたちへの啓発授業や寄付活動なども行った。

続いて第2期(11年4月~16年3月)においては、地元のガジャマダ大学と連携したモニタリング調査を本格化させる一方で、住民の経済的自立を図るため、トウガラシの栽培などの農業技術指導を実施した。さらに、森林再生を担う次世代の人材を育成するため、学校の教師を対象とした環境教育を行った。

第3期スタート
今年から始められた第3期(16年4月~21年3月)では、これまでの試みを継続させながら、住民にファルカタ等の苗木を配り、植林・育林方法を指導していく計画だ。

産業利用を目的とした植林を現地で普及させることによって、住民に現金収入をもたらし、不法伐採を防止するための意識改革を促すのがねらい。

熱帯林の復元・再生と、地元住民の貧困問題。持続可能な地域社会の形成には、これら個々の問題に対する包括的な取り組みが求められる。そして最終的には、住民が支援に頼らずに、森林とともに生活していけるようにならなければならない。

同社は、国際社会への貢献を目指し、今後も同プロジェクトを推進していく方針だ。


外部リンク

三井住友海上 プレスリリース
http://www.ms-ins.com/news/fy2016/pdf/1019_1.pdf

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