2015-10-23 16:30

セミナー・イベント

訪日観光客増加にも貢献、ムスリム観光客受け入れ拡大へ

ムスリム接客基礎講座
ハラルビジネス講座の修了生、400人突破
ハラルビジネスのマーケティング支援大手の一般社団法人ハラル・ジャパン協会は、設立4年目で、講座開設では2年半となる、自社主催のハラルビジネス講座の修了生が400人を突破したと伝えた。

今期はさらに、教育講座の充実を図ることを発表した。

訪日に不便さと不安を覚えるムスリム観光客
現在訪日を希望するムスリム観光客は、日本国内での食べ物や祈祷室などに関する情報が少ないため、自らがそれらの情報を入手するしかない。そこで情報の入手先として、現地の旅行代理店(ランドオペレーター)などに確認することになる。

しかし日本の旅行代理店でも、ムスリムに関する知識や情報が限られていることから、日本に行きたくても食事や祈祷室などが心配で、安心して旅行を楽しめないという意見が多く聞かれる。

そこでそういった声に対応するため、インバウンド(訪日外国人旅行)に従事する人に対して、こういったイスラム教徒についての知識やハラルの基礎、そして失礼のない接遇方法などを教授する場所があれば、ムスリムにとっても従事する側にとっても有益なこととなる。

ムスリム向けインバウンド従事者育成講座も開設
これらのニーズに対応すべく、同協会では観光人材サービスの大手株式会社旅行綜研と提携し、「ムスリム接客基礎講座」を10月29日より開講する。

講義では、食べ物についての知識だけでなく、イスラムのお祈りに関する知識もマスターでき、幅広いイスラム教徒に多角的に対応できるよう指導する。なおそれらに付随し、講義ではベジタリアン対応やアレルゲン対応も指導するため、「特別食」に対応する不安の解消ができる。

同講座は、座学と実地を2部構成で行う1日講座で、初級コースではあるが本格的な内容を希望する人にも対応する。

受講料は、税込み22,000円、定員20人で募集する。なお当協会の会員の場合は、会員割引もある。さらに受講生全員に対し、主にスカイプ使用で30分無料相談できるキャンペーンも実施する。

今後は名古屋・大阪などの都市でも開催を目指す
同協会は、今回の東京会場を皮切りに、将来はニーズのある札幌・名古屋・大阪・福岡などにも展開していくことを目指している。

また、「ムスリム接客基礎講座」などの講座を通じ、ムスリムにも優しい日本をアピールし、ムスリムにも対応できるインバウンド従事者を育成することにより、多数のムスリムの観光客を受け入れ、持続的な日本経済の活性化に貢献していくとした。

(画像はハラル・ジャパン協会より)


外部リンク

一般社団法人ハラル・ジャパン協会 ニュースリリース
https://drive.google.com/file/d/0BzinAn2W87R1X0JaNnFKbWRCVkk/view

一般社団法人ハラル・ジャパン協会
http://www.halal.or.jp/main/consult.php
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