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2015-10-07 10:00

社会

エーザイ 象皮病の全国一斉制圧キャンペーンに治療薬を1億5,100万錠無償提供

エーザイ
インドネシア全土で集団投薬を実施
エーザイ株式会社は、10月5日、インドネシア政府が推進しているリンパ系フィラリア症制圧キャンペーン(BELKAGA)に協力するため、リンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジンクエン酸塩(DEC)100mg 錠」を、1億5,100万錠、無償提供したと発表した。

10月1日に西ジャワ州のボゴールにて開催された、インドネシア政府主催のBELKAGAを記念するイベントにおいても、集団投薬が行われ、多くの人々が投薬処置を受けた。

蚊を媒介して人に感染する「象皮病」感染リスクは約13億人!
リンパ系フィラリア症は、蚊を媒介して人に感染する寄生虫症で、一般的には「象皮病」として知られている。感染するとリンパ系機能障害を引き起こし、痛みに加えて、身体の一部が異常に肥大するリンパ浮腫などの重篤な身体障害を発症するという。

現在、リンパ系フィラリア症に感染している人は、世界中で約1.2億人おり、約13億の人々が感染リスクにさらされているといわれている。

インドネシアにおいて感染リスクにさらされている人は1億人以上もいるといわれており、インドに次いで感染リスクの高い地域とされている。

インドネシア政府もリンパ系フィラリア症の制圧を重要な政策として位置づけており、2020年までにこの疾患を制圧するための方針を打ち出している。

今年から10月をリンパ系フィラリア症制圧月間(BELKAGA)と定め、インドネシア全土で集団投薬を行うことを決定したほか、世界保健機関(WHO)と協力して、疾患認知度の向上をめざす。

2020年まで継続的に提供予定
今回、無償提供の対象となったDECという薬は、高品質な製品を安定的に手に入れることが困難な状況であった。

しかし、同社がインド・バイザッグ工場において製剤開発を行い、2013年10月からプライスゼロの新製品として供給を開始したことで、安定的な供給が可能となっている。

同社は、この薬を、WHOの集団投薬プログラムに沿って、2020年まで継続的に提供する方針だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201570.html
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