インドネシアニュース

インドネシア中央統計庁（BPS）は12月1日、同国のインフレ率を発表した。それによると、11月単月のインフレ率が0.21％であったほか、今年1月からのインフレ率は2.37％、この1年間のインフレ率は4.89％に達した。

なお、生鮮食品の価格とエネルギー価格を除いた「コアインフレ率」は11月単月で0.16％であった。また、今年1月から11月までは3.72％、この1年間では4.77％に達した。

同国では9月と10月がデフレとなったものの、11月は2ヵ月ぶりに物価が上昇した格好だ。その要因としては米価の上昇があげられる。

米や鶏卵など主要な食料の価格は0.33％上昇したほか、その他食料、飲料、たばこの価格は0.47％上昇した。政府は来年1月よりたばこ税を増税する予定であることから、たばこの需要が伸び、価格が上昇した模様だ。

BPSによると、11月のインフレ率は、この5年間で低水準であったという。

同国の今年のインフレ率が、目標数値である3％から5％に収まったとしても、米連邦準備理事会（FRB）が利上げを実施する可能性が高いことから、インドネシア中央銀行は利下げを行わない公算が高い。

外部リンク

The Jakarta Post
http://www.thejakartapost.com/news/2015/12/01/indonesia

MORNINGSTAR
http://www.morningstar.com/news/dow-jones/TDJNDN_20151130