2016-03-26 20:00
社会
実に40年ぶり! カリマンタン島で野生のスマトラサイと接触

捕獲されたスマトラサイは、後日保護区域へ
世界自然保護基金(WWF)は3月22日、同組織の環境保護活動家が東カリマンタン州で約40年ぶりに野生のスマトラサイの個体と接触したと発表した。4歳から5歳と推定される雌のスマトラサイは、3月12日に捕獲された後、仮設の囲いに収容されている。なお、捕獲されたスマトラサイは後日、生息していた地から150kmほど離れた保護区域にヘリコプターで移送される見通しだ。
野生のスマトラサイとの接触に歓喜の声
スマトラサイは、カリマンタン島内においては、絶滅したものと考えられていた。しかし、2013年の調査でスマトラサイの足跡が発見されたこと、また、監視カメラにスマトラサイが撮影されたことから、野生のスマトラサイは絶滅していないことが確認されていた。
WWFインドネシアの代表、Efransjah博士は、
野生のスマトラサイの個体と接触したことは、大変喜ばしいことだ。我々の環境保護活動が功を奏したと言えよう。(プレスリリースより)
と、歓喜の声を上げた。
スマトラサイは、主にスマトラ島に生息しているが、密猟や農地拡大に伴う森林破壊などが原因で、現在の生息数は100頭に満たないとされる。なお、昨年、ボルネオ島のマレーシア側では野生のスマトラサイの絶滅が宣言されていた。
外部リンク
世界自然保護基金(WWF プレスリリース)
http://wwf.panda.org/wwf_news/?264130/New-hope-for-Sumatran
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