2016-04-13 17:00
経済
東芝とIHIの発電技術が採用へ バンテン州・ロンタール石炭火力発電所

電力需要増で、ロンタール石炭火力発電所拡張へ
電機メーカー大手の東芝と、重工メーカー大手のIHIは4月11日、バンテン州のロンタール石炭火力発電所拡張に関する受注について発表した。東芝は超々臨界圧方式の蒸気タービンおよび発電機を受注したほか、IHIは超々臨界圧石炭火力発電ボイラを受注した。インドネシアは経済発展に伴い、電力需要が増加していることから、2015年から2019年の5年間で35ギガワットの電源を整備する「35ギガワット新規電源開発計画プログラム」を推進している。
ロンタール石炭火力発電所は、ジャカルタから西に約80kmに位置する発電所で、現在は1号機から3号機が運転しており、総発電量は945メガワットである。同発電所は同プログラムの一つに数えられていることから、4号機を増設する。4号機は、高効率の超々臨界圧方式で発電量は315メガワットとなる。
両社とも、超々臨界圧発電機器の中小型化を実現
超々臨界圧方式とは、蒸気タービンの圧力や温度を極限にまで高める方式で、CO2の発生量を削減することができる。しかしながら、同発電所では、既設の送電設備を利用するため、超々臨界圧方式を採用しつつ発電量を抑えることが要求された。それに対応するため、東芝は、超々臨界圧方式の蒸気タービンを中小型に対応させたほか、IHIは、超々臨界圧石炭火力発電ボイラを中小型に対応させたことで、両社の受注が実現した。
両社は、今後も発電機器事業をグローバルに展開していきたい考えだ。
(画像は、IHIプレスリリースより)
外部リンク
東芝(プレスリリース)
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_04/pr_j1101.htm
IHI(プレスリリース)
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2016/press/2016-4-11
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