2016-10-02 17:00
経済
労働組合、タックスアムネスティ実施に対し抗議活動

富裕層優遇に対し、抗議のデモ行進
労働組合に所属する多くの労働者らが29日、政府が実施するタックスアムネスティに反対し、ジャカルタ中心部へ向けデモ行進した。タックスアムネスティは、税の徴収を一時的に増加させる方法としてアメリカなどでも行われ、滞納や脱税をしている者に対し、罰金や利息の徴収を免除、もしくは減らす代わりに、一定期間分の税金納入を促す方法。主に富裕層がターゲットとなる。
タックスアムネスティは、ジョコ・ウィドド大統領の最優先政策の一つであり、海外に資産を持ちながら納税から逃れている富裕層に対し、納税を促すことを目的としている。
全国から組合員が集結
全国から集まった、推定8000人から10000人の労働者らは、スローガンを叫びながら、大統領宮殿を目指しデモ行進した。インドネシア労働組合連盟のサイード・イクバル氏は、
何年も税金を払わずにいた富裕層に対し、恩恵を与えるもので、全く不公平だ。(Daily Sabahより)
と群衆に向けて叫んだ。
イクバル氏は、政府がこの富裕層優遇を続けるのであれば、ストライキ実施も視野に入れているとしている。
莫大な税収が見込まれる
インドネシア政府は、このタックスアムネスティにより、165兆インドネシアルピア(約1兆2900億円)の税収を見込んでいる。この税収により、インドネシアは財政赤字を法的限度であるGDPの3%以内に保つことができるものとみられる。外部リンク
Daily Sabah
http://www.dailysabah.com/
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