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2016-10-18 18:00

社会

国会、小児性愛者に対し去勢、死刑を可能にする法を可決

凶悪性犯罪厳罰化
厳罰化
インドネシアの国会は、小児性愛者に対し、薬物による去勢、そして死刑までも可能にする法を可決した。14歳の少女がレイプ・殺害された「痛ましい事件」を受け、ジョコ・ウィドド大統領が法の変更を提案し、審議されていた。

この新しく可決された法は、犯行を繰り返す小児性愛者に対し、最低で懲役10年、マイクロチップの装着や、薬物による去勢、そして最も重いケースでは死刑をも可能にした。

死刑は、被害者を殺害した場合や、被害者に心的外傷を負わせたり、性感染症に感染させたりした場合に適用される可能性がある。

発端は少女が殺害された痛ましい事件
「痛ましい事件」は、4月のある日、スマトラ島の村で起こった。14歳の少女が、少年を含む14人の男たちにレイプされ、殺害されたのだ。事件から3日後、少女は痛々しい姿で発見された。

少女の遺体の発見後、ソーシャルメディアは怒りの声で溢れ、その怒りは一大キャンペーンにまで発展した。

このキャンペーンを主導したアーチストのカルティカ・ジャジャ氏は、
女性や弱者に対する性的暴力は、インドネシアの緊急課題だ。だが、ほとんどの人はこの課題から目をそらそうとしている。我々は一つにならなければならない。そうでなければ解決策を見つけられないだろう。(Sputnik Internationalより)

と話している。

医師会や人権団体は反対の動き
この法に対し、インドネシアの医師会は、反対する動きを見せている。薬物による去勢は、犯罪者に対し女性ホルモンを注射することになるため、医療倫理に反するというのが理由だ。また、人権団体も反対運動を始めている。


外部リンク

Sputnik International
https://sputniknews.com/

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