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2016-10-20 21:00

社会

子どもに対する性犯罪厳罰化、死刑・化学的去勢後の監視へ

性犯罪厳罰化
国会で法案が可決
インドネシア国会で、子ども相手の性犯罪者に対して、禁固10年以上の実刑や死刑、化学的な去勢を行うことを可能にする法案が可決された。

化学的な去勢とは、犯罪者に女性ホルモンを注入することによって、性的衝動を抑えるもの。韓国やアメリカの複数の州でも実施されている。去勢処置を受けた者は、その後体内にマイクロチップを埋め込まれ、当局の監視対象となる。

厳罰化の経緯
今回の厳罰化の直接的なきっかけは、今年4月、スマトラ島で14歳の少女が集団でレイプされた末に殺害される事件があったことだ。少女は裸で木にくくりつけられた状態で発見された。

事件が報道されると、国内で子ども相手の性犯罪の厳罰化を求める声が高まった。それを受けて、ジョコ・ウィドド大統領は5月、厳罰化を科すことを認めた大統領令を発令した。

そして、先週、国会で法案が可決され、今度は議会で撤廃される可能性のある大統領令ではなくて、同国の法律として厳罰化が定められた。

懸念する声も
インドネシア医師会は、化学的去勢が、医師の職業倫理を侵害するものだとし、去勢を実施することを拒否する声明を発表した。

また、人権団体「National Commission for Women」の、Azriana氏は、
化学的な去勢を実施している他の国では、子ども相手の性犯罪が減っていません。また、化学的な去勢には多額な費用がかかります。我々がお金を使うべきなのは、犠牲者を支援し手助けするためのサービスなのではありませんか。(BBC NEWSより)

と、訴えている。


外部リンク

BBC NEWS
http://www.bbc.com/news/world-asia-37629558

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