2015-01-05 21:00
社会
大型船行き交うマラッカ海峡 安全航行への取り組み

マラッカ海峡 事故防止の重要性
東南アジアにおいて、太平洋とインド洋を結ぶ海上交通上の要衝となっているマラッカ海峡。アジアと中近東、ヨーロッパを結ぶ海峡であるため、大型船が活発に行き交うが、近年、船舶に対する海賊行為が横行しているほか、航路標識の設備が窃盗被害にあうケースが多発している。インドネシア、マレーシア、シンガポールの沿岸三国にとって、船舶の安全な航行の維持は重いものとなっているが、日本財団はマラッカ海峡での事故防止のために多くの支援を行っている。
交通の要衝 マラッカ海峡
マラッカ海峡とは、マレー半島とインドネシア・スマトラ島を隔てる海峡。幅は約70kmと狭く、平均水深が約25メートルと浅い。2005年において、マラッカ海峡を通過する船舶は9万隻を超え、タンカーや、コンテナ船など、重要な物資を運搬する大型船が行き交う海峡である。しかし、全体的に平均水深が浅いこと、また、シンガポール付近のフィリップス水路は幅が2.8km、水深23mで大変狭くなっている。このような地形から、大型船航行の難所となっている。
より安全に航行するための取り組み
日本財団では、幅が狭い上に水深が浅いマラッカ海峡での事故や海賊の対策のために、40年にわたり、140億円の支援を行ってきた。同財団が行ってきた事業は、灯台の設置、航路標識の整備、海事教育者や海上警備機関などの人材育成など多岐にわたる。今後も、海峡沿岸の国々・海峡の利用国、海運会社、荷主などとの協力体制の枠組み構築を引き続き働きかけていく方針である。
外部リンク
日本財団 マラッカ・シンガポール海峡の安全航行支援
http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/safe_passage/
マラッカ海峡(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/
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