2015-01-20 16:00
社会
日本発「授業研究」を世界へ発信

「授業研究」に関する取り組みを発表
昨年11月25日から28日の3日間、インドネシア教育大学にて世界授業研究学会(WALS)の「第8回国際学会」が開催された。独立行政法人国際協力機構(JICA)はこれまでも同学会に参加してきたが、今回初めて公式セッションを主催した。
JICAが主催したセッションでは、これまでJICAと共に積極的に授業研究の実施を推進してきた、インドネシア、ザンビア、ニカラグア、バングラデシュの行政官や技術者がパネリストとして登壇し、「授業研究への期待、課題とその解決策」と題したディスカッションが行われた。
「教員が授業研究を行う目的に気づいていない」「継続していくためには、どのような動機付けが必要か」「自国では授業研究を実施すると手当が出る。金銭的なインセンティブは機能するか」などの質問が会場から挙げられ、パネリストらと意見交換した。
共通課題は持続性
パネルディスカッション終了後、登壇したバングラデシュのマジュハルル・イスラム・カーン国立初等教育学会専門官は「どの国も似たような課題に直面していることがわかった。教育行政と大学の役割について述べたインドネシアの発表が、授業研究の継続性という面から大変参考になった」(プレスリリースより)
とコメントした。「授業研究」を導入した当初は、どの国も授業や教員の質の向上を課題としていた。現在は、教員の興味や日々の改善をどう持続させるかなど、新たな課題も出てきているようだ。
「授業研究」の実践には、実施段階に応じてさまざまな壁がある。
JICAは授業研究の取り組みを引き続き支援しながら経験や知見を共有し、グローバルに学び合う関係を構築することで、各国の教育の発展に貢献していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
JICA
http://www.jica.go.jp/information/seminar/
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