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2015-01-14 11:00
その他
2020年までに12億USドル規模 フルフリルアルコール市場調査報告

市場規模は12億USドルへ拡大すると予想
環境や価格の安定性に配慮し、石油化学製品への依存を減らすことが推奨されている。そんな中、米国のグランドビューリサーチ社は、フルフリルアルコールの市場規模は2020年までに12億USドルに達すると見込まれるとの調査結果を公表した。フルフリルアルコールは、合成ゴムの原料であるフルフラールの合成に使用される物質だ。
2013年の総需要の86.3%以上はフルフラールの合成のために利用されていた。しかし近年のテトラヒドロフラン(THF)や樹脂、フラニクス(フランやテトラヒドロフランの誘導体)を製造する技術革新が、市場の成長に好影響をもたらすと期待されている。
また、鋳造工場におけるフラン樹脂の需要は、依然として増加し続けると予想されている。このため、溶剤としてのフルフラール需要は2014年から2020年に年平均で推定13.3%成長すると見込まれる。
今後6年間でどれだけ生産コストを削減できるかが最重要課題だ。
ASEAN諸国での経済成長は市場拡大に欠かせない要因の一つ
インドネシアを含むタイ、マレーシア、インドなどのASEAN諸国において国民生活レベルが向上しつつあり、化学物質や医療品、工業製品の消費が増えることも市場拡大への大きな要因だ。2013年には72.6%の供給シェアを誇った中国も、国内需要が増え最大の消費国になりつつある。2013年に30万トンだったフルフラール市場の需要は、2020年までに65万トン以上に達すると予測されている。
中国でのフルフラール原料の生産は小規模生産者が多数であり、その価格は人件費や政策、自然災害など、中国国内の問題によって左右されてしまう。中国における生産コストを抑制しつつ、安定して原料供給できるかどうかが市場関係者の懸念点だと報告している。
グランドビューリサーチ社は、米国の調査・コンサルティング会社。化学物質や材料、エネルギーに関する調査・研究を得意とし、技術から産業まで幅広い範囲での市場情報を提供している。
外部リンク
プレスリリース
http://www.prweb.com/releases/
グランドビューリサーチ社 フルレポート
http://www.grandviewresearch.com/
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