2015-02-11 01:30
社会
『オキナワモズクフコイダン』ハラール証明書取得

2年がかりでハラール認定
サウスプロダクトは2月2日、同社が製造・販売している「オキナワモズクフコイダン」について、イスラムの戒律に従って生産されたことを証明する「ハラール証明書」を取得したと発表した。ハラール(HALAL)とは、イスラムの教え(シャリーア法とイスラム原理)で許された、「健全な商品や活動」の全般を意味する。ハラールは食品だけでなく、化粧品や医薬品、介護用品、金融など様々なサービスにも適用される。
イスラム教徒は、ハラールであると正式に認定されていないもの(「ノン・ハラール」あるいは「ハラム」)は避けなければならない。これらのものを口にしたり使用したりすることは、唯一神アッラーの教えに反するからだ。
同社では、インドネシアを中心にオキナワモズクフコイダンを食品や化粧品、医薬品などの原料として輸出している。しかし、ハラール認定を受けていなかったため、イスラム教徒が多いインドネシア国内での用途は限られていた。
そこで、同社は拓殖大学イスラーム研究所と共同でハラール証明書の取得にむけての研究を2013年6月から始め、2014年10月27日付けで「ハラール証明書」を日本ムスリム協会から取得した。
胃潰瘍に効くフコイダン
フコイダンは昆布やワカメなどの褐藻類に特有の多糖体。抗酸化作用、免疫賦活作用、抗ウィルス作用、整腸作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、コレステロール低下作用、保湿作用など多くの機能性が報告されている。「フコイダン」は総称なので原料となる海藻によって化学構造や機能性が大きく異なる。
オキナワモズクから生産されたフコイダンには、抗潰瘍作用とピロリ菌定着阻害作用があり、これは他の海藻から生産されたフコイダンには無い機能性として注目されている。
ハラール認定によってイスラム圏での需要拡大を狙う
今後、同社は、インドやシンガポールなどイスラム教諸国での展開を予定している。今回のハラール証明書の取得により、イスラム教徒に対しての安全性が証明されたことから、さまざまな商品に機能性素材としての採用が見込まれるとしている。しかし、ハラールとハラムの区別は複雑で、その基準は国ごとに異なるため、慎重な対応が必要だ。
外部リンク
サウスプロダクト プレスリリース
http://www.south-p.co.jp/news/2015/02/02/139/
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