2015-03-03 14:00
進出
東京ガス インドネシア企業とバリューチェーン構築協定締結

インドネシアのエネルギー需要増に対応する
東京ガスは2月25日、インドネシアにおいて、石油やガスの供給を行う国営企業、プルタミナと、LNGバリューチェーン構築に関する戦略的協力協定を締結したと発表した。インドネシアは、約2億5000万人の人口を抱えていること、また、経済成長が急速に進んでおり、今後も経済の成長が見込まれていることから、市場として有望である。
それらの理由から、LNGを始めとするエネルギー需要が、今後、同国において大幅な伸びを示すと見込まれており、その需要に対応するため、同協定の締結に踏み切ったものである。
東京ガスとプルタミナ これまでに良好な関係を構築
東京ガスは、1885年に創業、現在では、東京都都市部を始めとして、関東地方1都6県の主要都市部のエリア、1000万を超える世帯にガスを供給し、首都圏の生活を支えている。ガス導管は、総延長6万kmにおよび、都市ガス事業者としては世界最大の規模を誇る。最近では、家庭用燃料電池「エネファーム」新型機の開発などを行っている。
また、プルタミナは、1957年12月に設立、ジャカルタに本社を置き、石油や天然ガスの精製、輸送、販売を行い、インドネシアにおけるエネルギー需要を支える。社員数は、連結で2万4000人を超える。
これまで、両社はLNGの売買において良好な関係を構築してきた実績を持つ。
「バリューチェーン」を取り組みをインドネシアにも波及
バリューチェーンとは、原材料調達から、製造、流通、販売までの企業活動を、一連の価値(value)の連鎖(chain)としてとらえる考え方である。現在では、食料品、石油化学、金属製品などの製造業を始め、水産農林、情報通信、不動産など、非製造業を含め、数多くの企業においてバリューチェーンの取り組みを行っている。東京ガスはグループ全体で、原料の調達、輸送、都市ガスの製造、供給、販売と続く一連の事業活動を行い、バリューチェーンに取り組んでいる。
同社がこれまでにバリューチェーンに取り組んできた実績があることから、同社とプルタミナは、LNGの調達、インフラの整備、LNG・天然ガスの需要開発まで、これら一連の活動についてバリューチェーンを構築するとしている。なお、協力内容の詳細については、今後両社で協議を進めていくとしている。
東京ガス 現地における顧客満足度を高める方針
東京ガスは、同社がこれまでに培ってきた技術やノウハウを活かすことで、東南アジアなどにおけるエネルギーインフラ整備を進めていく。また、現地のエネルギー会社と連携することによって、現地におけるバリューチェーン展開にも挑戦し、現地の顧客満足度を高めていく方針である。(画像はプレスリリースより)
外部リンク
東京ガス プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20150225-01.html
誰でもコンサルタント 業種別バリューチェーン事例集
http://www.darecon.com/value/
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