• TOP
  • >
  • 進出
  • >
  • IHI 褐炭ガス化炉の実証プラントにおける運転開始
2015-03-04 15:00

進出

IHI 褐炭ガス化炉の実証プラントにおける運転開始

IHI
インドネシア国営肥料統括会社内の工場に建設
重工メーカー大手のIHIは2日、褐炭ガス化炉の実証プラントを完成させ、実証運転を開始したと発表した。実証プラントは、ジャカルタから東へ約75kmに位置するチカンペック市の国営肥料統括会社、ププックインドネシアのクジャン工場に建設され、2月26日に竣工式典を開催した。
利用が限られている褐炭は、有効利用が期待される燃料
褐炭とは、低品位炭の一つである。水分を多く含むことから発熱量が低いものの、自然発火性が高いことから利用が限られており、未利用エネルギーと呼ばれている。

しかし、東南アジアやオーストラリアなどに多く存在していることや、安価であるというメリットを有することから、世界的に有効利用が期待されている。

2年にわたる実証運転により、実用化を目指す
IHIでは、実証プラントにおいて、褐炭を利用し肥料の原料となる合成ガスの製造を行う。同プラントの褐炭処理量は1日あたり50トンで、2年間にわたる長期実証運転により運用性や耐久性を確認する。商用機は、1日あたりの褐炭処理量が500~1000トンとなる見込みで、2015年内の受注開始を目指す。

同社は、褐炭を有効利用する技術の確立、また、石炭火力発電の高効率化や二酸化炭素回収技術開発を推進することで、地球環境とエネルギー問題に取り組んでいく方針である。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

IHI(プレスリリース)
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook