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2015-03-19 01:00

進出

伝統織物業界の危機をムスリムファッション救えるか

ムスリムファッション
一般社団法人「日本ムスリムファッション協会
4月1日、ユニークな活動を目指す、一般社団法人「日本ムスリムファッション協会」が設立される。慶応大学のインドネシア研究者らを中心に設立された。

ファッションの洋装化が一般的になり、衰退している日本の伝統織物業界とインドネシアのムスリムファッション業界の橋渡し役を、と関係者は語る。

慶応大の大学院社会学研究科に在籍する折田真一さんが代表理事を務める。この団体は、日本の伝統織物の活路としてイスラム市場に注目。伝統織物をムスリムファッションに取り込むことことでインドネシアでの販路を広げていくことを目指している。

慶應義塾大学の研究者らも協力
慶大には、インドネシアに詳しい倉沢愛子名誉教授、ムスリムの研究をしているSFC研究所の野中葉上席所員らも在籍。

この計画にも協力することになっている。当面の活動としてインドネシアにおける日本の伝統織物の普及に取り組む、としている。

代表者がインドネシアを訪問、インドネシア・デザイナー協会(APPMI)幹部らと交流、今後の事業展開について意見交換をした。

その中で、来年開催される「インドネシア・ファッションウィーク」への出展、ショー開催が提案された。また、西ジャワ州で計画されていいるファッション専門学校からの日本の繊維産業に関わる講義の依頼もされた。

成功事例が先鞭となる
伝統的素材の繊維製品を製造・販売しているふく紗(愛媛県松山市)は、ムスリム向けの服も開発し、成功事例を作りたい、と意気込む。成功事例ができれば、織物業界に積極的に呼びかけができるからだ。

また、同協会は、ムスリムファッション業界関係者と積極的に交流を行い、ホームステイの支援なども行う。そうした活動を通して、ムスリム社会の理解を深め、経済の情報提供などをしていきたい考えだ。衣類だけでなく、将来的にはバック、靴なども展開していく予定。


外部リンク

奄美新聞
http://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20150115-1
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