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2015-03-30 10:00

社会

人材管理できてますか?

AON
ベスト・エンプロイヤー2015発表
エーオンヒューイット社は、3月11日、2015年のベスト・エンプロイヤーを発表した。

この調査は、アジアでは2001年から行われている。人材を通じて組織の競争力を強化している企業を表彰するものだ。

毎回9カ月もの時間をかけて、参加企業のデータ収集と分析を行っているため、調査結果の信頼性は高い。

今回は、日本を含め、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの12カ国で実施された。

ちなみに、日本は今回が初めての実施であり、その結果に、参加企業や市場関係者からも強い関心が寄せられている。

最優秀賞にPT. Birotika Semesta
最優秀賞を獲得したのは、PT. Birotika Semesta (DHL Express Indonesia)。そのほか、優秀賞にAditya Birla Group Indonesia、Monsanto Indonesia、The Ritz-Carlton Hotel Indonesia、PT. Wijaya Karya Beton, Tbkの4社が選ばれた。

また、特別賞として、女性部門での優秀賞にPT. Asuransi Jiwa Manulife Indonesiaが、ジェネレーションY部門での優秀賞は、Marriott International Indonesiaが選ばれた。また、会社への愛着度が最も高かったのは、最優秀賞を獲得したPT. Birotika Semestaであった。

ビジネスの課題は、市場要因と人材確保
インドネシアのCEOたちの半数以上が、ビジネスの課題は、市場要因と人材の問題であるとしている。

ベスト・エンプロイヤーに選ばれた企業の特徴は、ほかの平均的な企業に比べて、離職率が低く、従業員の97%が12カ月以上の長期契約を結んでいることだ。

また、ベスト・エンプロイヤーに選ばれた企業は、従業員からの愛着や信頼も厚い。こういう評価に至った背景には、企業体質の健全性と、雇用契約の安定性が要因となっている。

このことは、インドネシアにおいて、優れた人材を確保する上で、非常に魅力的な“ブランド”となる。

リーダー教育と企業カルチャーもネックに
調査結果からは、リーダー教育や企業カルチャーに関しても特徴が見られた。

ベスト・エンプロイヤーに選ばれた企業の8割でリーダー教育を実施しており、タレントマネージメントや、メンタルマネージメントなどのトレーニングプログラムを用意し、将来のリーダーを計画に育成している。

また、人事評価に関しても、ベスト・エンプロイヤーに選ばれた企業に勤めている人たちの78%の人が満足しており、85%は、会社がキャリアを積む良い機会を与えてくれていると答えている。

優秀な人材を確保するためにはブランドを磨く努力が必要
エーオンヒューイット社インドネシア担当のルーシー・ルビス氏は、
「ベスト・エンプロイヤーに選出されたことは、とても素晴らしいことだが、ベスト・エンプロイヤーになるための取り組みを始めることの方がより重要だ。一夜にして到達できるほど容易くはないが、計画的に実践して行けば、どの企業にもベスト・エンプロイヤーになれる可能性はある。」(プレスリリースより)
とコメントしている。

人事の課題整理と従業員の満足度調査を同時に実施できるこの調査。参加すれば、ベスト・エンプロイヤーに選ばれた企業の人材管理の事例について学ぶこともできる。

ビジネスを成功させるためには、優秀な人材確保は欠かせない。第三者の評価を受け、課題整理するのは、得策かもしれない。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

エーオンヒューイット社 プレスリリース
http://aon.mediaroom.com/Aon-Hewitt-Announces

受賞者リスト
http://www.aon.com/apac/human-resources/
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