インドネシアニュース

三菱樹脂株式会社は、5月7日、透湿性フィルム（商品名『KTF』）のインドネシアにおける製造拠点の工場竣工式を実施した。

建設費用約15億円を投じ、ポリエステルフィルムの製造販売を行う同社のグループ会社PT. MC PET FILM INDONESIAが拠点を置くインドネシア メラクの工場建屋内に『KTF』の製造ラインを増設した。

年間生産能力は2億4,000万平方メートル。今後、試験運転を経て、2015年上期中には正式稼動する予定だ。

好調な経済成長を背景に、生活水準が著しく向上しているインドネシアでは、紙おむつも高級品ではなくなりつつある。

よりムレにくく快適な紙おむつのためには、高品質な透湿性フィルムが必要だ。

『KTF』は、ポリエチレンに炭酸カルシウムを加えて延伸することで微多孔を形成した透湿性フィルム。

水蒸気は効率的に通しつつ、水滴は通さないという特長を活かして、紙おむつや生理用品などの衛生材料に用いられている。

同工場は、1995年にポリエステルフィルムの製造拠点としてスタートしてから今年で20周年を迎える。竣工式と併せて、今後のさらなる発展を祈念した記念式典も同時に開催された。

同社グループは、倉敷と台湾に『KTF』の製造拠点を持ち、日本や台湾を中心に販売してきた。

同社は今後も、透湿フィルムの飛躍的な需要の増加が見込まれるアジアにおいて、さらなる生産能力の増強を検討している。

（画像はプレスリリースより）

外部リンク

三菱樹脂 プレスリリース
http://www.mpi.co.jp/news/201505070777.html