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2015-07-11 22:00

テクノロジー

インドネシアの褐炭を高品質化へ JOGMECと出光が共同スタディ締結

JOGMEC
褐炭と瀝青炭をブレンドし、高品質化へ
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は7日、6月30日付けで出光興産と「褐炭の瀝青(れきせい)炭(たん)ブレンドによる高付加価値化に関する可能性の検討」に関する共同スタディを締結したと発表した。

同機構は石炭分野において、平成27年度より新たに技術支援制度を開始したが、同スタディは石炭部門としては初めての採択案件となる。

同スタディの実施にあたり、出光とJOGMECは50%ずつ共同スタディ費用を分担するほか、同スタディの実施によって知的財産権が発生した場合は、出光とJOGMECで50%ずつの権利を有する。

JOGMECは、日本への資源安定供給を担う機関
JOGMECは、経済産業省所管の独立行政法人で、日本に資源・エネルギーを安定供給する使命を担う機関である。同機構は石油・天然ガス、金属鉱物資源、石炭、地熱の4つの事業を軸に展開しており、エネルギー資源や鉱物資源の開発、備蓄、探鉱業務を行う。

褐炭を長距離輸送、貯蔵に適した石炭に仕上げる
インドネシアは豊富な石炭を埋蔵しており、日本へ石炭を輸出しているが、インドネシアの石炭は石炭化度の低い亜瀝青炭や褐炭が約9割を占める。

褐炭は水分が多く、発熱量が低いものの、自然発火性を有するため、安定的な輸送や貯蔵に難がある。そのため、日本へ供給するにはこれらの課題を解決する必要がある。

今回の共同スタディにおいては、褐炭と瀝青炭をブレンドし、発熱量と自然発火性を改善することで、長距離輸送と貯蔵に適した石炭に仕上げることを目標としている。

JOGMECは、炭鉱開発現場における技術課題を解決することで石炭の安定生産を図り、日本への石炭の安定供給を目指す。


外部リンク

JOGMEC(ニュースリリース)
http://www.jogmec.go.jp/news/release/content/

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