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2016-03-10 16:00

テクノロジー

洪水被害の軽減期待! 富士通 AR技術による河川水位測定の実証開始

富士通
高精度の情報収集と有効的な河川管理を検証
通信・情報処理システム等の製造、販売を行う富士通は3月9日、北スラウェシ州マナド市で、高精度の情報収集が可能とされるAR技術を活用し、河川情報システムを利用した水位測定の実証を開始したと発表した。

水位測定の実証は、マナド市内の河川流域で、2月23日から3月18日まで実施され、防災に役立つ高精度な情報収集が可能かどうかについて検証される。

そのほか、同システムの活用で、公共事業・国民住宅省マナド河川流域管理事務所(以下、PUマナド河川事務所)関係者が河川水位の変化を把握し、有効的な河川管理が行えるかどうかが検証される。

インドネシアでは、各地で洪水対策が課題に
海に面し、4つの中級河川が流れるマナド市は、大雨によって洪水災害が発生しやすいとされる。同市では、2014年1月の大雨で大規模な洪水や地滑りが発生した。

そのほか、インドネシアは雨期に大雨が降りやすく、各地で洪水被害が発生していることから、河川の監視、洪水時における自治体職員の情報共有、市民への迅速な避難指示が課題となっている。

スマートフォン水位計測アプリを元に水位データを分析
水位測定の実証においては、スマートフォンの水位計測アプリが活用される。

PUマナド河川事務所の河川水位観測担当者が、スマートフォンアプリを用いて1日3回水位を計測する。そして、スマートフォンアプリのデータはデータセンターに集約され、水位などのデータが分析される。

データの活用により、同事務所では、洪水に備え、迅速で的確な避難指示の発表が可能になると見込まれている。

富士通と富士通インドネシアは、実証を通じて同システムの調査結果をまとめ、今月末にJICAインドネシア事務所に報告する予定だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

富士通(プレスリリース)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/03/9.html

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