インドネシアニュース

インドネシアの前大統領ユドヨノ氏が、興味深いコメントをしている。ユドヨノ氏は、韓国の済州フォーラムに出席した22日の中央日報によるインタビューでのことだ。

険悪ムードが続く日韓関係について、「外交は感情だけではできない。韓国はバランスを維持するべきだ」と述べたもの。

オランダによるインドネシアの植民地支配から、オランダを敵対視していた経験をあげ、過去に縛られることで見えなくなる未来に気づき、結局は和解したことを語った。

「外交は感情だけではできない。」として、「韓国も過去と未来の間でバランスを取りながら、日本との関係を維持することが必要。」と助言した。

歴史的問題にこだわり、悪化している日韓関係。このところ、韓国経済にとってこの問題を憂慮する韓国国民の声も多くなった。

中国は、韓国と対照的な動きをみせている。それは、23日、北京の人民大会堂で行われた中日友好交流大会に出席した、習近平国家主席の講演内容をみてもわかる。

この演説は、自民党の二階俊博総務会長ら、3000人の訪中団を前に約40分にわたって行われたもの。

習近平国家主席は、「平和発展をともに促進し、子々孫々の世代に至る友好関係をともに考え、両国が発展する美しい未来をともに作りだし、アジアと世界の平和に貢献しなければならない」と強く訴えている。

歴史的認識においては、相違が見られるものの、経済関係においては、友好関係を維持していくことが得策であると考えているのだ。

日中関係も一時はぎくしゃくしていたこともあったが、ここに来て、AIIBのこともあり、経済的な面で進展が見られるようになってきた。

グローバル経済の昨今、世界的な潮流を見誤ることは、自分で自分の首を絞めてしまうことにもなる。ユドヨノ氏は、第三者的立場から気をもんでいる、とみられる。この忠告をどう受け止めるのか、気になるところだ。

外部リンク

中央日報　　　
http://japanese.joins.com/article/834/200834.html