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2015-08-09 04:00

社会

スンバ島の伝統工芸と生活文化を紹介するイベント開催

スンバ島
スンバ島の伝統工芸と生活文化を紹介
独特のイカット(絣織物)で知られる、スンバ島。「ヒンギ」(男性用)と「ラウ」(女性用)とよばれる衣類を中心に、スンバ島の伝統工芸と生活文化を紹介するイベントが開催される。

8月28日(金)~10月04日(日) 、世田谷区太子堂4-1-1 にある生活工房ギャラリー(3F) にて。時間は、9:00~20:00 。

生活工房ギャラリーでは、連続企画、“7つの海と手しごと”を開催している。クラフトを通して世界の海の暮らしを紹介していく連続企画だ。〈第6の海〉の企画として、インド洋のスンバ島を取りあげている。

民族の誇りを示す存在のイカット
スンバ島は、絣織物、イカットで知られる。インドネシア南部のヌサ・トゥンガラ諸島にある、四国ほどの大きさの島。

独特のイカットと呼ばれる織物は、昔ながらの腰機(こしばた)で織られるもの。「ヒンギ」は腰に巻き、肩に掛ける男性用の衣服で、「ラウ」は筒状に仕立ててまとう女性用の衣服だ。
祖霊崇拝に基づいた世界観のモチーフが描かれ、さまざまな祈りを表現している。

死者を埋葬する際には、来世で困らないようにと、何枚ものヒンギ、ラウを遺体にかける。

ラジャ(首長)の場合は、200枚を超えることもあるという。ヒンギとラウは実用を超える、民族の誇りを示す存在となっている。

講演やワークショップも開催
今回の展示では、40年以上にわたり、インドネシアの染織研究をしている渡辺万知子氏の貴重なコレクションや民芸品を展示している。また、興味深い映像もある。

期間中、講演やワークショップも開かれ、スンバ島の生活文化を紹介する、とても興味深いイベントとなっている。詳細は、生活工房ギャラリーのHPを参照のこと。


外部リンク

公益財団法人せたがや文化財団 生活工房
http://www.setagaya-ldc.net/program/303/
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